
新神戸駅構内に6月26日、無人営業書店「ほんたす しんこうべ」(神戸市中央区加納町1)がオープンした。
出版取次の「日本出版販売」(東京都)が提供する、書店運営省力化のためのソリューションを導入した同店。完全無人営業は東京の「溜池山王メトロピア店」に続き全国2店目、関西では初出店となる。約20坪の店内では、小説や文庫本、ビジネス書籍、コミックなど約4000冊の書籍のほか、限定オリジナルグッズや地元観光スポットの雑貨なども販売する。
入店はLINEのミニアプリによるデジタル会員証を使い、商品を選んだ後にセルフレジで決済を行う。緊急時には、サポートセンターとのチャットやビデオ通話などの支援体制を整える。品出しなどは週末を除き1日1回スタッフが行うという。
出店には、新神戸駅内の活用に取り組む「こうべ未来都市機構」(中央区港島中町6)仲介の下、「神戸『本』の文化振興プロジェクト」を推進する神戸市が連携した。「日本出版販売」執行役員西日本担当者の金丸貴之さんは「市の協力で出店することができたので、市民の皆さまに認めていただける体験品質を提供していきたい。将来的には、無書店自治体解消につながる事例にしたい」と話す。
営業時間は7時~23時。